第93章 その魅惑的な色気も

南雲玲奈は、ぱっと表情を明るくした。

――小泉さん、また香澄の治療をしてくれるの?

断る理由なんて、どこにもない。玲奈はすぐに返した。

「はい。必ず時間どおりに伺います」

そばにいた南雲夫婦が、彼女の顔つきの変化に気づいて声をかける。

「誰から? そんなに嬉しそうにして」

「小泉さんです。明日、香澄の治療をしてくださるって」

ついさっき小泉大輔の“実績”を聞いたばかりの二人は、ぱっと顔をほころばせた。

あれほど誠実で、しかも腕が立つ人なら――香澄ちゃんは、きっともっと早く良くなる。

玲奈も同じ気持ちだった。

だから翌日の午後、香澄と稲妻を連れて家を出た。

小泉大輔が指定...

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